頸肩腕障害

頸肩腕障害(Repetitive Strain Injury:RSI)について

頚肩腕障害、頸肩腕症候群、RSI、Repetitive Strain Injury

頸肩腕障害と戦った記録を記して、公開したいと思う。
結論からいうと、現在私はかなり回復することができて、デスクワークが特に問題なくできるように戻った。
コンピュータへのタイピングのし過ぎで、腕が痛くなることはあまりなくなった。
痛みがまったくないわけではないが、腕が焼ける感覚は日々の活動でほとんどない。
筆記のし過ぎで腕が痛くなることはあるけれど、なんというか、健常の範囲内だと思う。

回復のために役に立ったこと

安静にして、回復に必要な栄養と休養をとること
回復の助けになる薬・漢方薬(内服・外用)をとること(化学療法にあたるか)
回復力そのものを高めること(安静を優先させる)
自分の生活や、心、精神から来ている問題について考えて、修正していくこと
この症候群に対して知識のある医療機関で治療を受けること
健康に対する意識を高め、体を大切にすること

この病気、というか症候群にかかると、精神的に不安定になると思う。
症候群というのは、症状の群れであって、神経にかかわる信じられないような症状がでるのが頸肩腕障害症候群だ。
特に腕が焼けると、焦燥感に襲われて、精神的につらい、色々な症状がでる。

なので、抗精神病薬のような、精神安定剤のようなものがないと、辛いと思う。
自分の場合は、医療機関にかかるまでの間が長くて、まさかこれほどの難病とは思わなかった。
治療を開始してからが、また長い闘病の始まりだった。

病識が深まる毎に、これが神経の病気だということが分かってきた。
簡単に言うと、病的なコリと神経の病気の合わせ技だと思う。そして、そこに精神的な錯覚痛が絡んでくる。
自分の場合は免疫系や、血液循環の機能もかなり低下していた。

無理な運動は本当に逆効果だった。トレーニングやジョギングに無理があった。
基本的に運動は回復期に入るまで、控えたほうがいいと思う。
ストレッチも回復期に入ってからで、自分のマッサージも回復期まではあまり期待しないほうが良いと思う。

この病気はその病気の進行状態のステージの把握がとても大切だ。そのステージ状態で治療行為がかなり変わると思う。

自分の場合はかなり悪くなるまで、いっていたと思う。それで通院を開始してもあまり良くならない状態が続いた。それでも、要領を得て、安静にするようになってからは、小康状態というのか、回復期というステージに入るための準備ができ始めた。

いざ回復期に入ると、適度な運動や、ストレッチ、マッサージ、適度な負荷の腕を使用した作業(デスクワーク)と内服薬、湿布、筋肉注射で、いいフローを得ることができるようになるし、それが大事だ。
いうまでもないことだが、そのステージにこぎつけるまでが試練のような大変さだ。そして、多くの情報は回復期に実践すべきことで、回復期に至るまでにすべきことはあまり語られることがない。

少しずつ、腕が回復して、丈夫になって、負荷のかかる作業に耐えられるようになってくると、人生の喜びが帰ってくる。きっと腕は最後に治る。腰のほうが先に良くなった。
自分はプログラミングのためにタイピングが必須であるので、頸肩腕障害になったことは、大きな不安材料だった。もうプログラミングをやめろと言われたこともあった。研究者でもあるので、重度の腱鞘炎も大きな足枷になった。それもかなり回復して、日常の作業に支障をあまり出さなくなるまでになった。

治るときは治るんだな、と思う。治ることが信じられなくなったこともあったけど、信じられないくらい治った。
いまはヨガ風のストレッチを毎日欠かせずに、1時間に1度は休憩を入れて、座りっぱなしを避けている。
ウォーキングで、体の柔軟性と、代謝を保つようにしている。お風呂もよく入って、体を温め、冷やさないようにしている。水分も不足しないように小まめに補給している。

体の柔軟性と、血流の循環が大切だ。それで筋肉を柔らかく、暖かく維持している。

もし安静が必要なステージならば、安静を要領を得なければならない。

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